私は幸せ

私は幸せだ。幸せなはずだった。

私はこれを幸せと規定する。

 

腕を滴る血を見て私は何を思うのだろうか。

なぜか苦しい胸の内をどうしてくれようか。

効きもしない安定剤を流し込んで、代わりに溢れてくるこの涙は幸せな証。

 

世の中には困ってる人がたくさんいるんだから。

中流階級の私は甘えたことをいってはいけない。落ちぶれようが。

苦しんではいけないし泣いてもいけない。

両親のあいのもと育った子なのだから悩みなんてないし健やかに育っているはずだ。

 

客のペニスを咥えこんで自己の存在を肯定し、彼氏のペニスを咥えて愛を感じる。

これほど幸せに満ちた人間はいない。私は幸せなはずだ。

 

では私はだれなんだ?